一般社団法人ヒナギクについて

ヒナギクの花言葉は、「平和」「希望」です。
ヒナギクとの出会いを通して、生きる希望が湧き心に平和が訪れることを念じています。

ヒナギクの理念 

現代社会に生きる人々の生き方や考え方の急速な変化には、目を見張るものがあります。それに対応するため、私たち僧侶、寺院も足元を見つめなおさなければならない時代となりました。

私はおよそ30年に渡り、お寺に所属し僧侶(副住職)として勤めて参りましたが、お寺を離れ、いち僧侶として歩むことを決め法人を発足しました。

理由としましては、現代の格差社会。そして超高齢化社会、若い世代の供養離れの加速などが挙げられます。
30年以上法務を勤める中で、年々供養格差が広がり、特に生活保護を受けられている方や生活困窮者が、思うような供養を受けることができなくなっていることに、社会的な問題、課題を感じたからです。

また、寺院(僧侶)に依頼したけどできない方、寺院とのご縁がない方、寺院と深く関わるのではなく供養だけ依頼したい方など、新しい供養の形が求められ、今後ますます加速していくことが予想されます。

寺院においても新規の供養を断らざるを得ない現状もあるようです。
本来、困っておられる方に手を差し伸べて寄り添うことこそが寺院(僧侶)の勤めであるにもかかわらず、それがままならないことも事実です。

ヒナギクの活動の目的は、誰もが安心して供養を受けることのできる「供養格差のない社会の実現」です。

火葬式・通夜・葬儀をはじめとする、仏壇じまい、墓じまいの代行、仏事全般。これらは人が生きている限り避けて通れない道です。
これまでの供養のあり方を継続していくのではなく、これからの供養のあり方を考えていかねばならない分岐点に宗教界は立たされています。

寺院、僧侶、葬儀社が、「供養格差のない社会の実現」に向けて、知恵を出し合い協力ししていくことが大切だと思っています。

志を同じくするみなさまと手を携えて参りたいと存じます。

浄土真宗本願寺派僧侶
本願寺派布教使
一般社団法人ヒナギク代表理事

森谷敬信